だいだい書庫

長文を書きたかった時の観劇感想のための書庫です

『スリル・ミー』(5/30配信)の感想を思いつくまま

まずは、なんとか2021年公演『スリル・ミー』の3ペアとも観れたことが本当に嬉しい。結局、配信でしか見れなかったけれど。大阪公演が止まるなこれは...…と察知してからずっと、配信か円盤か何か映像が残らないかお願いだから……と願っていて、各1回限りの本編配信が告知されてからも、本当に観れるのか当日その時間になるまで不安だった。やっぱり劇場で観たかったが、これはもうどうしようもないし、正直なところ、配信だからこそクリアに観れたところもあるなと思っている。

何はともあれ、この舞台の開催と配信の実現に尽力された全ての皆様に感謝を。

 

さて、以下は、念願のにいまりペアの感想をとにかく書き残しておきたいという、そういう走り書きです。

ネタバレありきですし、舞台から受け取ったものは皆それぞれ自分の心の中にあるのが真実なのだというのが前提です。また、以下は、あくまで俳優が演じた「役」と「役の関係性」の感想であって、中の人のことでは一切ありませんので、そこはよろしくお願いします。

なお、以下で、役名の「私」と「彼」を書く場合、基本的に「」なしで記述します。このため、筆者の一人称がある場合は平仮名わたし、とします。

 

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『スリル・ミー』初観劇(5/29配信)の感想を思いつくまま

『スリル・ミー』の初観劇でした。

配信になったけれど。

でも観れた。それが嬉しい。

 

2014年公演版のCDは浴びるほど聞いているし(特にいれまりペア)、今期の感想もなんとなく眺めてしまっていたので、全然まっさらな状態ではないのだが、でも本編を初めて観る経験は1回しかないので、全然まとまらないがとにかく書き残す。

 

そういえば、この配信直前、20分前くらいからこの先の公演紹介が色々と流れるのだが、3分前くらいからまでポスタービジュアルを背景にした待機画面で無音の状態になった。そして、会場風景が映ったら、すぐにピアノの音がなって始まるので、開幕直前の会場の息をものむ静寂と噂の空気感をちょびっとだけ体験できたように思う。


以下、ネタバレをめちゃくちゃ含みます。あと同じ舞台を観ても受け取るものは人それぞれ、みんな自分が観たものが真実。そういうことでひとつお願いします。

 

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「MIYA COLLECTION the Wonder」in大阪・平方さんゲスト回

「MIYA COLLECTION」the Wonder

大阪公演2日目(ゲスト、平方元基さんの回)を観てきた。

楽しかったー!

これってコンサートなんだっけ? ショーなんだっけ? それともストーリー仕立てなんだっけ? とふんわりした前知識で行ってしまったのだけれど、変幻自在な美弥るりかさんの歌とダンスが満載の、まさしく「MIYA COLLECTION」だった。

そんな中で、フルスロットル平方元基全開だった平方さんにもとても元気をもらった(ダジャレではない)。楽しい最高の時間だった。ありがとう。ありがとう。

今日の多幸感のその片鱗だけでも書き残しておきたい。とりあず平方さんゲストコーナーのところだけ。

 

 以下、演目の内容、曲目についてネタバレがありますので、東京公演をこれからという方は、ご注意ください。

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2020年観劇まとめ

毎年、年末になると言っているが、あっという間に年末である。

5月頃に、仕事が半ば中断して、家の中でとくにすることもなく茫然としていたのが先月のことのような気もする。だが、本当に年末である。一年は長いがとても速い。

今年は、楽しみな舞台がとても多く、おそらく今までで一番舞台を観に行く年になるだろうなあと思っていたのだが、あまりに多くの状況が変わってしまった。

その中で観れたもの、配信という形で観れたものを備忘録としてまとめておく。観劇感想を書いておきたくて作ったブログなのだが、ほとんど書けなかったので、せめてまとめぐらいはということで。今年は劇場に行く機会は激減したけれど、配信が豊富になったために、今までなら観ることを諦めたであろうイベントやステージを配信でたくさん観ることができた。

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「サンセット大通り」(日本語訳詞版)の歌唱がもっと聞きたいんだ

ミュージカル「サンセット大通り」の2幕冒頭で、ジョーが歌う「サンセット・ブールバード」の日本語訳詞版の歌唱、今聞けたり観れたりするものがどれぐらいあるのか知りたくなった(聞けるものは聞いてみたい)から調べた、という話です。

 とりあえず現状知っているものをまとめているのですが、これ以外にもあればぜひ教えてください。

 

まずはCDに収録されているもの(予定を含む)

歌唱者、収録CDタイトル、販売年の順に記載

  • 石井一孝、「BEST MUSICAL 2 ~オクテット(八重奏)~」、2006年
    ※ミュージカル俳優8人が集って、ミュージカルの有名曲11曲をソロやデュエットで歌ったコンセプトアルバム。全曲とも日本語訳詞版。「サンセット大通り」は日本版公演の初演前なので、後の公演版とは訳詞が異なる。訳詞は石井さん本人も担当している。
  • 石井一孝、「BEST MUSICAL ~THE BEST~」2012年
    ※2006年のものと同じ。2002年発売『ベストミュージカル 4 Knights』と2006年発売『ベストミュージカル2 オクテット(八重奏) 』から8曲を再収録し、井上芳雄さん歌唱の「僕こそ音楽」など3曲を加えたベスト盤。井上さんの歌唱曲も新録ではなく既存のアルバムからの再収録。
  • 田代万里生、「I am here ~Musical selection~」、2014年
    ※田代万里生さんのデビュー5周年記念、初ソロアルバム。ご本人が演じた役の楽曲を中心に構成されている。なお、田代さんは2012年の日本公演初演でジョー役を演じた。
  • 石丸幹二、「My Favorite Songs」、2017年
    石丸幹二さんのソロアルバム。ご本人が実際に演じた作品を中心にしながらも、様々なミュージカル曲を歌っている。訳詞は日本公演版と同じ。
  • (公表前)、「ホリプロ60周年オールスターミュージカルCD」、2021年
    ※2021年3月31日発売予定。収録予定曲リストに記載がある。正確には歌唱者はまだ公表されていないが、おそらく平方元基さん。たぶん平方元基さん。CDはスタジオ収録盤とのことだが、2020年12月13日開催「ホリプロミュージカルコンサート」の内容と関連しているので、たぶん間違いなく平方さん。でもまだ一応公表前なので、柿澤ジョーが滑り込んでくる可能性も捨てきれない(いやたぶん平方さんなんですけどね

 

なお、日本上演版でジョー・ギリス役を演じたことがある人は以下の通り。

2012年(日本初演) 田代万里生

2015年(再演 ※ダブルキャスト) 柿澤勇人平方元基

2020年(再再演 ※ダブルキャスト) 平方元基松下優也

 

次に映像として販売されているもの。

歌唱者、収録形態、タイトル、販売年の順に記載

 

そして、テレビ放映があったもの(また再放送があるといいなあ。)
歌唱者、放送タイトル、放送年の順に記載

  • 田代万里生、「カルッツかわさき×神奈川フィルハーモニー管弦楽団 ミュージカル・ガラ・コンサート」2019年3月21日公演、CS衛星劇場で2019年6月30日初放送(以降、何度か再放送あり)
  • 田代万里生&平方元基WOWOW「グリーン&ブラックス #16」、WOWOWで2018年7月28日放送(以降、何度か再放送あり)
    日本初演版ジョーと再演ジョーによるデュエット形式の「サンセット大通り」。ふたりのジョーが自分の幻影と闘っているような構図に見えて、個人的にとても好きです。あと、今のところとても貴重な平方さんの歌唱シーン映像が観れる。

 

テンポが独特で、歌詞の内容も複雑(~の道がたくさん出てくる)なので、演奏者からも歌唱者からも「難しい」と言われている曲な気がします。私は元々、石井さん歌唱版を聞きまくっていたので、自分の頭の中で歌詞を思い返そうとすると、二つの訳詞が混在している状態です。そういえば、今井清隆さんのソロアルバムには英語歌唱版が入っていました。日本上演版ジョー役経験者の「サンセット大通り」、みんな聞いてみたいですね。

20201101 V625 おめでとう

V6 25周年おめでとう。

V6が25周年だよ。かつての中学生の私に教えてやりたい。自分が好きなこの人たちをいつまで観ていられるのか、アイドルという不安定な世界が好きということをどう受け止めればいいのか、自分が大人になるころにはもうこの人たちがこの形でいることはないのだろうと思っていた中学生の私よ。そんなことはない。全然ない。むしろめっちゃくちゃ長く観ることになるから、自分の人生についてもちゃんと考えておけ。

2020年11月1日、V6の25周年ライブが開かれた。コロナ禍の中で、無観客で、配信でたった1回きりだったけれど、彼らの聖地といえる代々木競技場第一体育館の会場を舞台にした、とても豪華で、とても素敵なライブだった。

『Defiled』8月9日17時~ライブ配信を観た

成河さん(ハリー)と千葉哲也さん(ブライアン)の千秋楽をライブ配信で観た。

すごく対話がしたかったハリーと、本当にハリーを説得したかったブライアンだったなあと思った。

これまで同ペア含めた数回を配信で観たのだが、ハリーとブライアンの関わり方にこんな印象を持ったのが初めてだった。最後の回まで、いろんな形をみせてくれたお二人だったなあ(いや実際には、8月1日公演分の配信はこれからなのでまだ新しいものを観られるのだが)。

 ということで、以下、この回のハリーとブライアンなら何とかなったんじゃないのか、ハリーは大事なものを壊さなくても済んだんじゃないかと強烈に思ったという話です。長いです。長いうえに、観たものから私はこう受け取ったというだけの話です(それを感想文という)。

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